皆さん、こんにちは。

今回は“再遊技”、いわゆる「リプレイ」について語りたいと思います。

このリプレイ、当り前ですがパチスロにしかありません。
＜もう一回遊技できる＞という役で、遊技メダルの払い出しはありません。
改めて考えてみると＜もう一回遊技できる＞権利を得られる、という役そのものが珍しい気もします。

当り前のようになっていますが、実はこの小役（小役とは少し意味合いが違いますが）は、
他の小役とは一線を画しています。
「リプレイなんて弱い役だし」と思っていませんか？
ですが、この「リプレイ」がパチスロの主役といっても過言ではないのです。

ちなみにこの「リプレイ」が搭載されたのは４号機が初です。
意外と最近で、3号機以前のパチスロには「リプレイ」は搭載されていませんでした。

他の小役とは規則上でも規制内容が異なります。
と、いうのも規則では、
ベルやスイカなど払い出しのある小役に関しては「遊技メダル等の獲得に係る遊技機の性能に関する規格
リプレイに関しては「再遊技に係る遊技機の性能に関する規格」
と、完全に分かれています。

そこで、リプレイに限定されている規則というのはどういうものがあるのかを説明していきたいと思います。
といっても、ほとんどが当り前のことですが、あえて改めて。

ではまず一つ目

遊技機には必ず搭載されていなければならない

そうなんです。どんなパチスロにも、必ずリプレイは搭載しなければならないのです。
「…何をいまさら…」と思うかもしれませんが、ボーナスは搭載していなくてもいいし、
払い出しがある役も、別に何枚でも構わないのですが、このリプレイだけは必ず搭載しなければいけないのです。
なので、冒頭でも敢えて書きましたが、このリプレイこそパチスロの主役となりうるのです。

そして二つ目

「再遊技」の条件装置作動時は必ず揃わなければならない

これもリプレイのみにしかない制約です。
リプレイは基本的に“こぼす”（揃わずに外れる）ことが許されていません。
4号機では可能でしたが、5号機ではそうではありません。

ベルやスイカ、チェリーなんかは、成立したとしても押し順や押し位置によってこぼすことがありますが、
リプレイだけはそういうわけにはいきません。

成立した際は必ず揃わなければならないのです。

当り前といえば当り前ですが、改めて考えてみると不思議ですよね。

そして三つ目

確率の下限がある

そうです、リプレイは確率はどんなに下げても1/7.3以上でなければなりません。
ただし、ボーナス中（ただし一部のボーナスは例外）はそうでなくても構いません。
これも当たり前といえば当り前なんですが…

最後に四つ目。
これが最もリプレイの大きな特徴です。

通常時でも確率を変えることが可能

なんといってもこれに尽きます。
他の小役はボーナス中を除いて、確率は一切変えることができませんが、リプレイだけはそれが可能です。
これがなくして5号機は語れません。

ただ、これも当たり前といえば当たり前ですが、好き勝手に確率を変えていいわけではありません。
変えてもいい条件は以下の5つでのみ変えていいことになっています。

①ボーナスの条件装置作動時
いわゆるボーナスが当せんした時です。
たとえば、ART中にボーナスが成立したりすると、当然ボーナスが揃えられるようにリプレイ確率が下がりますよね？
他にも、ボーナス確定中は通常時よりもリプレイが揃いやすくなっていたりもします。
そのリプレイ確率が変わったのが、この、①ボーナスの条件装置作動時、の条件になります。

②ボーナス作動時
これは、ボーナスを揃えて、ボーナスが始まった時です。
多くの機種のボーナス中はほとんどリプレイが揃いませんよね？
これは②のボーナス作動時、の条件を使い、通常時に1/7.3以上の確率で成立していたリプレイ確率を下げています。

③ボーナス終了時
②の逆ですね。
ボーナスで1/7.3以下に下げたとするならば、通常時に戻った時、その下げたリプレイを戻さなくてはなりません。
それがこれに当たります。

④ボーナスの条件装置未作動時かつボーナス未作動時に特定の図柄の組み合わせが表示されたとき
です。
ボーナスも成立しておらず、ボーナス中でもないときに、特定の出目が出た時です。
例えば、特殊リプレイだったり、ベルこぼしだったり、といったものでリプレイ確率を変えています。
これでARTやRTに行く機種が最近は多いかと思います。

⑤③（ボーナス終了時）又は④（特定の組み合わせが表示されたとき）の後、あらかじめ定められた遊技数を消化した時
「HANABI（アクロス）」のボーナス終了後の花火チャレンジや花火GAMEがこれに当たります。
そのほかでいうと「マジカルハロウィン5（KPE）」のARTもそうです。
かなり前になりますが、初代の「ひぐらしのなく頃に（オーイズミ）」や「ツインエンジェル3（Sammy）」もそうです。
あと、Aタイプ系の天井もこれに当たります。
ボーナス終了後○○○ゲームでRT（「ヱヴァンゲリヲン～魂を繋ぐもの～（Bisty）」のBB後999Gでヴンダーモードなど）

————————————————————————————————

と、大きく分けるとリプレイに限定されている規制はこんなところでしょうか。
当り前のことが多いですが、ここまで5号機が進化したのも、この「リプレイ」の存在が本当に大きいです。

いかがでしたか？
パチスロを語るうえでこの「リプレイ」は切っても切れない存在なのです。

それではまた。